■2003.8.15(Fri.)／最終日リポート
　

　

　最終日です。最後まで雨でした。

　本日は忙しい中、片渕監督に来場頂きました。なんだかお疲れのご様子で、少し悪かったかなと思う反面、お客さまには良い記念になったようです。一週間、トータルで200名強でしょうか。ちょうど昨年の半分くらいです。ただ新規に観に来てくださった皆さんもたくさんいて、本当に上映して良かったと思っています。

　 変な言い方ですが映画は上映された方が勝ちです。ロードショウの後、配給や映画館や観客に愛され、長く長く上映され続けてこそその真価を発揮します。いくらヒットしても忘れられては意味がないのです。『アリーテ姫』はきっと名画として記憶に残っていく映画だと思います。そんな事を思いつつ、今年の上映会はおしまいです。

　来年もやって欲しいとのリクエストも多数頂きました。ただ下でも触れたように、社会情勢的に活動が難しくなりつつあります。ＮＰＯや地域活動として上映する方法論もあるでしょうが、それはそういった立場の人たちがやればいいわけで、やはり私としてはひとりの映画ファンとして観たい映画を掛けるという立場を取っていきたいです。（とはいえ、最低限の収益が必要なところが頭痛いです）

　というわけで確約は出来ませんが、続けて行こうと考えています。また機会がありましたら、宜しくお願い致します。

●アンケートより抜粋

○去年、一昨年と計３回見ましたが、なぜか今回はボロボロ泣いてしまいました。見るときの心境によって違うのですね。また見たいです。（18歳・女性）

○千住明の音楽に興味を持ち来ました。音楽もさることながらとても素晴らしい作品だったことにびっくりしました。アリーテの強さが良く描かれていたと思います。大切なものを思い出しました。（36歳・女性）

○実は昨日も観に来たんです。監督の舞台挨拶があるということと、もう一回見たかったので。一回目よりなぜかとても新繊維見れました。二回見ると違いますね。またいろんな発見などあったり…。はっきりとしたアリーテ姫の意志や行動に心打たれました。自分もがんばろうと思わせてくれる映画だと思います。（18歳・女性）

■2003.8.14(Thu.)／６日目リポート
　

　

　雨…。天気に恵まれない日々が続きます。足元の悪いなか、皆さんありがとうございました。アンケートも少ないなか、評判は上々です。

　今年は厄年だっけ。上映会準備中、親知らず３本抜くは、人間ドッグで再検（胃カメラ決定）になるは、ここ１０年ばかり病院に縁のない生活をしていたのに…最近、あちこち通ってます。う〜ん力が入らない…。やはり体力は必要です。（って何を書いているのだ！）

●アンケートより抜粋

○自分でも何かを作れるのかな、と去年もそう思ったのを思い出しました。人間、なかなか成長しないものです。（31歳・男性）

○とてもかわった映画で大人の方でも楽しめる映画だと思いました。アリーテの心の変化や悩みなどよく伝わってきました。また機会があれば見たいものです。（14歳・女の子）

○絵がきれいだった。（8歳・男の子）

■2003.8.13(Wed.)／５日目リポート
　

　

　五日目です。観に来てくださった皆さん、本当にありがとうございます。

　なにやらもう秋の気配？

　しかし、小・中・高校生ってぜんぜんいらっしゃらないのですが…。知名度ないですか？

　大阪の池田小事件以降、教育委員会や学校との関係も難しくなっています。ＰＴＡや自治体との関係をつくらないとこういう活動は既に難しい段階に来ているのかもしれません。（あとざっと計算したところ20くらいのマイナスになりそうです…。うむ。）

●アンケートより抜粋

○人を感動させるものは色々ありますが『アリーテ』を見て、なぜ人が感動するのか分かった気がします。（女性）

○描こうとした世界は分かるのですが……。アリーテ姫の主観についていけない（完全すぎる？）ところがありました。（29歳・女性）

○欧州人のイメージを借りて日本人らしい物作りに焦点を当てたいい映画だと思います。アメリカの友人にも薦めたいのですがＤＶＤの英語版はありますか？（男性）

■2003.8.12(Tue.)／４日目リポート
　

　

　四日目です。観に来てくださった皆さん、ありがとうございます。

　フィルムを交換してストレスなく鑑賞できます。ちょっとした劣化も良い感じです。

　アンケートの回収率も高く、皆さんそれぞれの思いを持って帰られているようでした。ただ客足は伸びず、四日目で昨年の半分以下です。午後の『シカゴ』が開演２０分前には満席になっているのを見ると、さすがに落ち込みます。

●アンケートより抜粋

○スクールカウンターなのですが、生徒さんにも是非見て頂きたいと思いました。全体的に穏やかなトーンですが、『千と千尋』より静かに伝えているものがあると思いました。（56歳・女性）

○音楽・色使い・人や街並みなど、すべて良かったです。元気になりそうな映画だと思います。（？・？）

○いちいちいちいちいちいちいちいち人間臭くて大歓びしてしまいました。特にボックス辺りは現在の大人になれない人たちを彷彿とさせいて考えるモノがありました。（19歳・女性）

■2003.8.11(Mon.)／３日目リポート
　

　

　三二日目です。観に来てくださった皆さん、ありがとうございます。

　本日はスタジオ４℃様より、新しいフィルムを届けていただきました。明日からはノイズの心配なくご覧いただけると思います。

●アンケートより抜粋

○上映会で何度も見ていますが（今回で６回目）、やっぱり面白いです。何であきないんだろうという感じです。（25歳・男性）

○姫が美人じゃないのが良かったです。（35歳・女性）

○思い切って観に来てよかったです。とても懐かしい感じがしました。音楽が良かったです。（50歳・女性）

■2003.8.10(Sun.)／２日目リポート
　

　

　二日目は快晴。でも客足は伸びず、昨日と同じくらいでした。ただ満足度は高いようです。その点は安心。本日は毎年遊びに来てらっしゃる名古屋のＭさんが来場しました。年に一度、「お久しぶりです」「また来年！」と挨拶を交わすのが、少し可笑しかったりします。

　さて、やはりＤＶＤの発売された映画を上映する場合、もっと一般的な認知度を上げなければお客さんが呼べないような気がしてきました。もともとそのつもりで地元重視の宣伝ではあったのですが、今の感じですと３倍は手間を掛けなければ昨年並み…というか採算ラインである一日平均50名は難しいのかもしれません。

　でも、お客さんには本当に楽しんで頂けているようで、今日も終わった後に年配の男性の方が『アリーテ姫』を絶賛していました。こういう作品との出会いがあると、本当に嬉しいです。

　宣伝的にはもう手はないのだけど、もう少し地元を回ってこようと思います。

●アンケートより抜粋

○セリフが哲学的で良い。大人向きに薦めて良い。（70歳・男性）

○スクリーンで見るとスケールが違って、きもちよい程きれいだ。（32歳・男性）

○人生って、いろいろな事があるな〜と、自分の今の現状に重ね合わせて考えてしまいました。（24歳・女性）

■2003.8.9(Sat.)／初日リポート
　

　

　『アリーテ姫』２００３年上映の初日です。大きな台風のせいでしょうか、土曜日なのに客足は伸びず40名くらいでした。ただ、天候が悪化すると分かっていて40名ものお客さんを迎えることができて、本当に感謝するばかりです。

　それと上映してはじめて、フィルムの後半の音声に不備があることが分かりました。断続…というより連続的にノイズが聞こえます。昨年のフィルムと違うフィルムが届いているので、たぶん他で上映したときにキズが付いたのではないかと思われます。現状では手のうちようがありませんので、このまま上映を続けますが、数少ない上映ですので、お客さんに申し訳ない限りです。※もし可能であれば、早めに交換をお願いしようと考えてます。

　実は『ユンカース・カム・ヒア』の時にも音声トラックに不備があって、その時から最初に上映したフィルムを指定して送ってもらっていたのです。『アリーテ姫』は昨年がナンバー５とあったので、同じフィルムを送ってもらおうかと思ったりもしたのですが、新しい作品だし大丈夫だろうと考えたのが失敗でした。もし次回がるのなら、その点も気を付けたいと思います。

●アンケートより抜粋

○原作とだいぶん違うイメージだった。もうちょっと原作のテーマ性というものが表現されるといいのでは・ただ絵は美しかったです。（40歳）

○何か迷っている時など時などは、この映画を見たいと思う。そこに答えはないがヒントはあると思ったからだ。見逃しがちだが当たり前の事をきちんと分かり易く伝える台詞ひとつひとつに感動した。（21歳・女性）

○パッケージソフトで視られるからと映画館まで足を運ぶ必要なない等と思わせるような作品ではないです。（男性）